心配症と潔癖症

 

 

心配症と潔癖症について

潔癖症は強迫神経症の一つとなっており、何度手を洗ってもまだ汚れているような感じがして気が済まなかったり、部屋の中を何十回にも渡って掃除機をかけたりと、気になることに引き摺られて行動を起こしてしまう病気を指します。

 

心配症の方は潔癖症を患いやすいと言われており、自分の中での不安感を拭いきれないからこそ、同じ行動を繰り返ししてしまうというわけです。

 

もちろん、心配症は慎重な性格とも取れるので病気ではありませんし、潔癖症に関しても病気の一種とは考えられているものの、身の周りを清潔に保つことが悪いわけではありません。

 

しかし、あまりにも症状が加速すると、「何で自分はこんなことまでしなければならないのだろうか?」と自分の行動に対して不合理を抱くものの、ついつい不安が残って知らず知らずのうちに行動に走ってしまいます。

 

かといって、潔癖症と思われる行為をやめようとすると、強い不安感に襲われてしまうため、無意識のうちに行動するようになるのです。

 

このように、強い不安感に襲われるという意味では、心配症と潔癖症は非常に酷似した症状で、細かいことまで気にするようになります。

 

潔癖症といった強迫神経症を患っていない方でも、神経質な方は少しでも自分の部屋のインテリアがずれていたら気が済まなかったり、ホコリが机の上に被っただけでも掃除をしたりと、似たような経験を持っているのではないでしょうか。

 

どのような状態にしても、当人にとって否定できない物事が強迫観念になって繰り返し考えさせられるようになりますが、心配症にしても潔癖症にしても、程度が軽ければそこまで大きな問題ではないのです。

 

今まで普通に生活してこれたのであれば、病院を受診して治療する必要もなければ、無理に自分の言動や生活を変える必要もありません。

 

それでも、幾つもの症状が連続してあらわれ、日常生活や仕事に支障を来たすようであれば、心配症にしても潔癖症にしても病気(強迫性障害(OCD))と判断されるので、治療を進めていかなければならないのです。

 

強迫概念に追われ続けながら生活を送れば、かなりのストレスが自分に降りかかりますし、他の身体的な異常も生じるようになるので、病院で治療をしなければならないことはお分かり頂けると思います。

 

1980年以降、潔癖症を中心とする強迫性障害の治療は進歩しており、現在では薬物療法やカウンセリング療法、認知行動療法など、病院を受診すれば個人に合った方法を専門医が選択してくれるはずです。

 

症状が進行しているのであれば、自然に治るような病気ではないため、専門医の指示に従って治療を進めていくようにしてください。

 

 

 

 


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