心配症と免疫力

 

 

心配症と免疫力について

些細なことでも心配や不安が付きまとい、心や身体を傷めつけるような状態を心配症と呼びます。

 

近年の研究では、心配症に陥ると免疫力が下がって病気を患いやすくなることが判明しました。

 

もちろん、心配症自体は病気というわけではありませんし、個人の性格の一つなので免疫力と直接的な関係性はないはずです。

 

しかし、心配症の方は普通の人と比べて精神的なストレスを感じやすく、体内で炎症反応が引き起こされている時に肝臓で生成されるタンパク質のC反応性蛋白値が上昇します。

 

実際に、アメリカのオハイオ大学の「Peggy Zoccola氏」は、健康な女性を34人集めて面接官の前でスピーチや自己PRをしてもらうという調査を行いました。

 

その結果、面接に対して不安を抱いていたグループではC反応性蛋白値が高く、面接が終わった1時間後も上昇が続いていたことが分かったのです。

 

C反応性蛋白値は様々な不調や病気と関わっており、極度の心配症の人は免疫力が下がって病気を患いやすくなるのは本当なのかもしれません。

 

もちろん、心配症の人全てが精神的なストレスを抱え込んでいるわけではありませんし、「ちょっと不安なことや心配なことがあるだけ」という方はいらっしゃいます。

 

それでも、自己防衛機能の心配や不安が過剰に働くのが心配症で、重度になるとアレルギーのように自分の身体を攻撃することが分かりました。

 

自分の正常な身体を傷付ける現象を自己免疫疾患と呼び、この状態と深く関わっているのが円形脱毛症です。

 

一度は聞いたことがあるかもしれませんが、円形脱毛症を患うと頭皮の一部分や複数の部位に脱毛が生じ、全ての髪の毛が抜け落ちて脱毛斑が形成されます。

 

円形脱毛症は精神的なストレスが深く関わっており、心配症の人ほど発症しやすいのではないでしょうか。

 

医学的に心配症の人の免疫力が低下傾向にあるというデータは出ておりませんが、ストレスを抱え込んでいると身体に良くない症状が引き起こされるのは事実です。

 

「ストレスは万病の元」とも言われておりますし、あまりにも酷い状態ならば心配症を克服するために何か手を打った方が良いかもしれません。

 

「鍵をかけたのか気になって確認してしまった」「子供の帰りが遅いので落ち着かない」という状態は正常な心配症なので、特に改善する必要はないと言えます。

 

一方で、「鍵をかけたのか気になって何十回も確かめる」「子供の帰りが遅くて不安になってパニックを起こす」という人は異常な心配症なので、精神科や心療内科を受診するべきです。

 

自分は病気ではないと思い込みたい気持ちは分かるものの、本当に免疫力が下がれば様々な病気を患いやすくなるので十分に注意してください。

 

 

 

 


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