心配症と防犯について
極度の心配症の方は、皆さんが想像する以上に些細なことで不安になってしまい、そのような状態が長期的に続くという特徴があります。
特に防犯に関しては細心の注意を払うどころか、「そこまでする必要はないのではないか?」と思う行動にも出てしまうのです。
確かに、防犯は大事なことの一つですし、空き巣に入られないためにも、戸締りを心掛けたり、夜に出掛ける時は電気を付けっ放しにしたりと、できる限りの対策は行った方が良いと言えます。
しかし、あまりにも過剰になりすぎると、胃がキリキリとしてしまいそうですし、周りにいる人間全てが信じられなくなってしまうかもしれません。
重度の心配症の方はそのくらいの思考に至りますし、普通の防犯対策だけでは気が済まなくなってしまうので、自分自身でもストレスを溜め込む結果となって、余計に苦しい状態に陥ってしまうのです。
肉体的に疲れが溜まるケースがあれば、精神的なストレスを溜め込むこともあるため、心配症の方は少しでも平常な精神に戻れるような対策を練った方が良いでしょう。
症状は異なるものの、基本的に心配症の方は何事に対してもマイナスのイメージしか描けなくなり、ポジティブな思考ができなくなります。
このような人に、「前向きに生きろ」「もっと積極的に物事を考えろ」と言っても難しいですし、そう簡単には自分の思考回路を変えることはできないのです。
それでも、心配症の状態が長く続けば続くほど、精神に大きなダメージが加わることは間違いないですし、場合によっては日常生活を送れなくなるほどの症状に発展するかもしれません。
そのような状態を回避するためにも、心配症の方は「今心配していることは大したことがない」と思い込み、無理にでも気にしないようにすれば良いのです。
防犯についてであれば、「過激にならなくても簡単に泥棒は入らない」「オートロックだから部外者は入れない」「部外者が入ってきても自分の部屋に入り込まないかもしれない」と考えるようにすれば、大分心は楽になります。
実際に、マンションに住んでいるのであれば、自分の部屋だけを荒らされる確率は限りなく低いですし、神経質になるほど防犯対策を行わなくても、最近では空き巣被害が減っているのは事実です。
それでも不安で仕方がないのであれば、防犯防草の砂利やキーボックスといった防犯グッズを通販で購入し、対策を行うようにしましょう。
その際も、心配症の方はあまりにも多くの防犯グッズを購入してしまうかもしれないので、常識の範囲内での対策をすれば問題ないと、自分に言い聞かせてください。