心配症と神経質について
細かいことを気にし過ぎるという点では、心配症も神経質も一緒で、どちらも個性の一つだと言えます。
A型の人に多いと言われている神経質は決して悪いことではありませんし、自分にとっての拘りが何かしらあることを指しているので、これからも過激にならない程度にその考えを大事にしていけば良いのです。
心配症で神経質な人であれば、出掛ける前に準備を行い、忘れ物がないかどうか必要以上に確認したり、戸締りができているかどうか何度もチェックしたりと、そんな自分が嫌になってしまうかもしれません。
しかし、これは後ろめたいことでも何でもありませんし、何事にも用心深いことで失敗するケースは少なくないため、大雑把な人間よりもミスが少ないという特徴があります。
それでも、物音がする度に「泥棒が入ってきたのでは」と考えたり、将来のことを考えただけで不安になって涙が出てきたりと、あまりにも重度な心配症の方は注意するべきです。
心配症は病気というわけではないものの、普段の生活でストレスが溜まりやすくなっているため、普通の人よりも精神的な病気を患いやすいのではないでしょうか。
過度のストレスが溜まり、身体的な異常が引き起こされることも十分にあり得るので、「ちょっと自分は行き過ぎているかな」と感じたら、早めに克服した方が良いというわけです。
とは言え、「反省心が強い」「身の回りが綺麗でなければ気が済まない」「細かいことに良く気が付く」「人の気持ちを思いやることができる」「几帳面でキッチリとしている」「現実離れした理想を描く」という神経質な性格であれば、絶対に改善しなければならないというわけではありません。
神経質は個性の一つで、良い部分はたくさんありますし、神経質なことでのデメリットがあったとしても、人の性格には多面性があるので致し方がないことなのです。
ただし、極度の心配症であれば直ぐに改善した方が良いですし、先の分からないことを不安に感じたとしても意味がないですし、今どうこうできる問題ではないと説明できます。
例えば、今後の健康が不安だと感じていても、いつまでも悩んでいたところで老後まで健康的な生活が送れるとは限らないでしょう。
そこで、心配症の方は悩むのではなく、不安なことに対して今何ができるのか考え、それを行動に起こす努力をしてみてください。
「食生活を見直してみよう」「睡眠不足に注意して規則正しい生活を送ろう」「運動をして身体を動かすようにしよう」という努力をしていれば、健康に対する不安感はある程度は取り除かれるはずです。
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